設備紹介

これらは模型の部品群の製作において、精度、加工スピード、表現の幅を左右する重要な設備群です。

1. デジタル造形・加工機

デジタルデータ(3Dデータや2Dベクターデータ)を基に、高精度かつ自動で加工を行う設備です。

3Dプリンターシステム

レーザー加工機

特徴: 3D CADデータを基に、材料を光造形方式でレイヤー状に積層して立体物を造形する機器です。

用途: 切削では削り出せない複雑な内部構造や中空形状、一体成形部品の製作。

メリット: 刃物が届かないアンダーカット形状や人の手で作成するのが困難な、三次元曲面部品も造形可能。試作のリードタイムを大幅に短縮できます。

3Dプリンターシステム
3Dプリンターシステム
3Dプリンターシステム
3Dプリンターシステム
3Dプリンターシステム
3Dプリンターシステム

レーザー加工機

レーザー加工機

特徴: 高出力のレーザー光を照射し、材料を局所的に融解・蒸発させて切断や彫刻を行う機械。

用途: アクリル板に対し、刃物加工では困難な曲線を含む複雑な2D形状の外形切断部品を量産製作、表面への文字・パターンの微細な刻印。

メリット: 画像処理ソフトウェアと連動してデータをそのまま加工機に転送でき、複雑な2D形状を極めて高い寸法精度で高速処理できます。

カッティングプロッタ

レーザー加工機

特徴: コンピュータ制御の専用カッター刃を動かし、シート状の素材をデザイン通りに切り抜く機械。

用途: 大判のオリジナル図形やロゴマークのカッティングなどを行います。

メリット: 塗装用の精密なマスキングや、ロゴ・文字の切り文字シートを短時間で正確に量産できます。

2. 切断・製材機械(直線・大判対応)

板材や長尺の材料を、直線的に素早く正確に切り出すための機械です。

大型昇降式丸鋸盤

大型昇降式丸鋸盤

特徴: テーブル(定盤)から円形の鋸刃(チップソー)が露出しており、刃の出幅(昇降)や角度を調整できる大型の機械。材料を定盤の上で滑らせて切断します。

用途: 定尺板などの大判材料(木材、アクリル、ウレタンボードなど)や棒状の材料の直線切り、高精度な直角切り、傾斜切断。

メリット: パワーと剛性が高く、厚みのある材料でもブレずに極めて高い直線精度で切断可能です。

中・小型昇降式丸鋸盤

大型昇降式丸鋸盤

特徴: 大型昇降式丸鋸盤と基本構造は同じですが、省スペースで取り回しが良い中・小型のタイプ。

用途: 小~中サイズに荒切りされた材料の精密な寸法切り、細かなパーツの直線加工。

メリット: 刃の交換や調整が手軽で、小回りが利くため、小規模なワークや頻繁な寸法変更を伴う作業に最適です。

3. 切断機械(金属・曲線・汎用)

材料の材質(金属など)や、形状(曲線など)に応じて使い分ける切断機です。

帯鋸盤(バンドソー)

大型昇降式丸鋸盤

特徴: ループ状(輪状)になった帯状の鋸刃をプーリーで一方向に高速回転させ、材料を切断する機械。

用途: 厚みのある木材や樹脂ブロックの荒切り、緩やかな曲線切り、厚みのスライス(挽き割り)。

メリット: 鋸刃が常に下方向へ動くため材料が浮き上がりにくく、厚物でも安全かつスピーディに切断できます。

4. 穴あけ・切削機械(除去加工)

材料を削る、穴をあけるといった、高い幾何学的な精度が求められる加工機です。

ボール盤

大型昇降式丸鋸盤

特徴: 主軸に取り付けたドリルやリーマのような切削工具を垂直に保持し、回転させながらレバーで正確に降ろして穴をあける固定式機械。

用途: あらゆる材料(木材、樹脂、金属)への正確な垂直穴あけ、一定の深さまでの目クラ穴あけ。

メリット: 手持ちの電気ドリルと違い、穴の傾きや位置ズレが起こらず、狙った位置に正確な径の垂直穴を貫通させられます。

フライス盤

大型昇降式丸鋸盤

特徴: 回転する切削工具(エンドミルなど)に対し、材料を固定したテーブルをX・Y・Z軸(前後・左右・上下)に精密に動かして切削する機械。

用途: ブロック材からの精密な段付き加工、溝掘り、平面削り、正確なピッチでの穴あけ。

メリット: ミクロン単位の極めて高い寸法精度で、材料を幾何学的な形状(正確な直方体など)に削り出すことができます。

旋盤(6尺 / 3尺 / 小型)

大型昇降式丸鋸盤

特徴: 材料(ワーク)をチャックで回転させ、そこに固定した刃物(バイト)を当てて削る「丸物(円筒形)加工」の代表格。サイズの「尺」はベッド(全長)の長さの目安です。
 6尺旋盤: 比較的大きなシャフトや長尺の金属・樹脂ローラーなどを加工できる大型機。剛性が高い。
 3尺旋盤: 一般的な部品製作に最も汎用性が高く、扱いやすい中型機。
 小型旋盤: 卓上サイズ。微細なピン、小径のボス、模型用の精密な真鍮パーツなどの加工に最適。

用途: 円柱・円錐形の削り出し、段付きシャフト、ネジ切り、中ぐり(内径削り)。

メリット: 軸心が完璧に導いた、真円度の高い回転体パーツを製作できます。

5. 仕上げ・面加工機械

切断後のバリ取りや、表面を滑らかに整えるための設備です。

ベルトサンダー

大型昇降式丸鋸盤

特徴: 輪状のサンディングベルト(研磨紙)をローラーで高速循環させ、そこに材料を押し当てて研磨する機械。

用途: 切断面のバリ取り、面取り(角落とし)、平面の荒研磨、外曲線のなだらかな造形。

メリット: 手作業に比べて圧倒的なスピードで切削・研磨ができ、直角なガイド(レスト)を使えば正確な傾斜面や直角面を出せます。

6. 塗装・エアー設備

製品の表面処理や、各エアー工具の動力源となるシステムです。

コンプレッサー

大型昇降式丸鋸盤

徴: 空気を圧縮して高圧エアーを作り出し、タンクに貯めて供給する装置。作業場の「心臓部」の一つ。

用途: 塗装ガンへのエアー供給、エアーダスター(切粉の吹き飛ばし)、各種エアー工具(ネイラーなど)の駆動。

メリット: 安定した高圧エアーを供給し続けることで、各種エアーワークを可能にします。

塗装ガン(スプレーガン)

大型昇降式丸鋸盤

特徴: コンプレッサーからの圧縮エアーを利用して、塗料を微細な霧状にして対象物に均一に吹き付ける器具。

用途: 模型、モックアップ、各種製作物の表面塗装、サフェーサー(下地材)の塗布、コーティング。

メリット: 筆塗りや缶スプレーに比べ、塗膜の厚みを薄く均一にコントロールでき、高品質で美しい美しい仕上がり(鏡面やシボ感など)が得られます。

7. 作業環境・基準設備

すべての作業の基本となる、高精度な土台です。

3×6定盤

ケガキや測定を行う際に、平面の基準となる水平な台です。正確な組み立てや測定を行うために必要です。

大型昇降式丸鋸盤

特徴: 「3尺×6尺(約910mm×1820mm)」のサイズを持つ、極めて平滑(フラット)に作られた重量のある精密な作業台。

用途: パーツの組み立て、精密なケガキ(線引き)作業、基準面の確認、積層接着時のクランプ台。

メリット: 歪みや反りが一切ない「絶対的な平面」を提供するため、ここを基準に組み立てることで、成果物の歪みやねじれを完全に防ぐことができます。

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